2003年3月に「世界アンチ・ドーピング規程」が制定されました。これは、これまで以上にアンチ・ドーピング運動を強化・推進しようというもので、スポーツという1つの分野のみの話ではなく、世界各国政府がアンチ・ドーピングに強い姿勢を示したものといえます。
そこでは、「ドーピングがスポーツ固有の価値を損なうから禁止すべきである」とされています。
むずかしい表現ですが、人々はスポーツをしたり、みたりすることで、感動や達成感、一体感、爽快感などを得ます。また、スポーツには、フェアプレー、誠実さ、一生懸命、努力、ルール・相手・審判の尊重、勇気、リーダーシップ、協調性など、人として望ましい要素が多く含まれています。それが、大きな意味でのスポーツのよさです。

プロ野球が、このような問題のあるドーピングを放置すれば、結局はプロ野球の価値を損ねることになるのです。優れたプレーに拍手し、感動する観客が、その選手がドーピングをしていたとなると、もうプロ野球はおろか、スポーツから目をそむけることになりかねません。
これが「ドーピングがスポーツ固有の価値を損なう」という意味なのです。