退場者などへの処分を決める際に、当事者から事情聴取はしているのですか。
現在セ・リーグでは、退場処分などがあった場合は、コミッショナーが制裁を科すにあたり、必要に応じて当該球団から報告書を提出してもらうことにしております。会長は、審判からの報告書と球団からの報告書、双方の報告を判断材料にして処分を決めることになります。
処分を決める際には、何か基準があるのですか。
結論からいえば、そうした基準はありません。
過去の例を参考にはしますが、制裁を科すべきケースは千差万別
です。安易に「あの時と同じ内容だから、同じ処分」というのは、かえって不公平になる場合があります。たとえば、“罪科”が同程度だとして、先発タイプの投手と、常時出場している野手や救援タイプの投手に同じ期間の出場停止を科すべきでしょうか。また、指導者たる監督やコーチと選手では、責任の重さからいって処分内容に軽重があってしかるべきではないでしょうか。過去に制裁を受けたのに、同じ行為を繰り返した場合、前回と同じ処分でいいでしょうか・・・・等々、実際には、「罪」と「罰」の間に一定の基準を設けるのは不可能です。それに、どのような基準を定めても、その想定外の事案が発生するであろうことは、容易に想像できるところですが、その場合にも、「想定外のことなので基準がなく、罰することができない」というわけにはいきません。
相手にけがをさせたかどうか、あるいは暴力行為の激しさだけを基準にするのであれば、その程度に比例して処分内容を重くすればいいかもしれませんが、ことはそう簡単ではありません。ものの見方、考え方は人によってさまざまです。単純に多数決で決めるわけにもいきません。処分は、まさにコミッショナーの哲学と信念に基づいて決められている、と申し上げて過言ではないでしょう。
公式戦の日程はどのようにして決められるのですか。
公式戦日程は6球団の営業担当者と連盟職員で構成される「日程編成会議」で作成され、出来上がった日程案はリーグ理事会の承認を経て前年秋ごろに発表されます。この時点では組み合わせと地方試合だけの発表です。これに各チームが主催試合の開始時刻を指定し、1月下旬に詳細日程を発表します。
実際に年間全試合の日程を作成するのは、容易なことではありません。
「日程編成会議」は2回に分けて開催されます。まず予備会議を開き、
・各球団が希望する主催地方試合の期日、都市、対戦カード
・各球団の本拠地球場が使えない日
をそれぞれ出し合います。例えば「広島は4月17、18日に佐賀で、横浜戦での地方試合主催を希望します。」「阪神は4月9日まで、センバツ高校野球のため甲子園が使えません。この期間はビジターで日程を組ませてください。」などといった具合に。
ここで提出された条件を踏まえて、連盟ではコンピューターソフトを使って日程原案を作成します。日程は5つの“クール”に分けて作ります。1つの“クール”で他の5チームと1度ずつホーム&アウェーを行い、それを5回繰り返すのです。日程を作る際には、各本拠地球場の使用不可の日を外し、各球団が希望する地方試合の期日・球場・対戦カードを入れていき、各クール内のチームの週末主催数がばらつかないように揃え、チームの移動があまり激しくならないよう考慮し、同じ対戦カードが短い期間で繰り返されないように…と様々な配慮をして6球団にとって最もバランスがいいと思われる原案を作成していきます。
連盟はこうして作成した原案を本会議に提出します。本会議では、各球団の営業担当者がこの日程原案を叩き台にして、譲るべきところは譲り合い、譲れない部分は改善していきながら、全504試合を組んでいくのです。ただ、予備会議で出される条件の制約が多く、いい日程を作り上げるのは並大抵なことではありません。日程会議は毎年、2日から3日がかり、のべ何十時間も要するほどです。1枚の日程表には、6球団の営業担当者の方々の汗と努力が凝縮されているわけです。
セ・リーグの表彰項目を教えてください。
セ・リーグアグリーメント第57条(個人表彰)には、以下のとおり表彰項目を定めています。
第五十七条 (個人表彰)
レギュラーシーズンで次の記録をあげたものは、連盟としてこれを表彰する。
(1) 選手権試合終了後表彰するもの。
1.最優秀選手 ※(賞金300万円・記者投票による)
2.最優秀新人 ※(賞金100万円・記者投票による)
3.ベストナイン (賞金各50万円・記者投票による)
4.最優秀投手 ※(賞金100万円・ベストナインの投手に選ばれたもの)
5.最優秀防御率投手※(賞金100万円)
6.最多勝利投手 ※(賞金100万円)
7.最多奪三振投手 ※(賞金100万円)
8.最多セーブ投手 ※(賞金100万円・セーブ数が最多のもの)
9.最優秀中継ぎ投手※(賞金100万円・ホールドポイント(ホールド+救援勝利)が最多のもの)
10.首位打者 ※(賞金100万円)
11.最多本塁打者 ※(賞金100万円)
12.最多打点者 ※(賞金100万円)
13.最多盗塁者 ※(賞金100万円)
14.最高出塁率者 ※(賞金100万円)
15.最多安打者 ※(賞金100万円)
表彰状、トロフィーまたはメダルを授与する。べつに※印にはペナントを授与する。
(2) 記録達成のつど表彰するもの。
1.1,000試合出場者 (以後500試合増加ごと)
2.150号本塁打者 (以後50号増加ごと)
3.完全試合投手
4.無安打無得点試合投手
5.1,000打点者 (以後500打点増加ごと)
6.1,000得点者 (以後500得点増加ごと)
7.4,000塁打者 (以後500塁打増加ごと)
8.1,000本安打者 (以後500本増加ごと)
9.100勝投手 (以後50勝増加ごと)
10.100セーブ投手 (以後50セーブ増加ごと)
11.1,000三振奪取投手 (以後500三振増加ごと)
12.1,000投球回投手 (以後500回増加ごと)
13.500試合登板投手 (以後100試合増加ごと)
14.300盗塁者 (以後50盗塁増加ごと)
15.1,000試合出場審判員 (以後500試合増加ごと)
16.500試合出場記録員 (以後500試合増加ごと)
17.無補殺三重殺、一巡(サイクル)安打、三連続盗塁の達成者
記念メダルを授与する。
(3) 日本一賞
日本選手権シリーズに優勝したチームのオーナー、球団社長・代表、監督に対し、セ・リーグ統括の上申に基づく理事会の認定により「日本一賞」を顕彰する記念品を授与する。
(4) 特別表彰
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パシフィック野球連盟に所属する選手が、日本プロ野球史上記念すべき記録を樹立し、本連盟がこれを表彰することが適当であると認めた場合は、記念賞を贈ることができる。
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その他セ・リーグ統括の上申に基づいて理事会が表彰することを適当と認めたもの。 |
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