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●質疑応答 |
| Q:何年か前に、アメリカの審判が来ましたが、ストライクゾーンの違いからすぐに帰ってしまいました。
ストライクゾーンを国際統一させることはできませんか。
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A:1997年、マイク・ディミュロというアメリカ3Aのアンパイアが来日するということで、私のクルーに入りました。私は3ヶ月間、ずっと彼と一緒にいました。彼が岐阜での試合で球審をしまして、それが彼の日本での最後の試合になったんですが、ある打者のときに、アウトコースの球を「ストライク」とコールしたんです。私、二塁から「ああ、(ストライクに)取ったか」と思って見ていたんですが、確かに素晴らしいボールだったんです。捕手のミットが「バシーッ」と鳴って。打者が球審に向かって、「こんなに外れてるじゃないか」というしぐさをしたんです、不満げな顔をしまして。すると、アメリカのアンパイアは、やられたらやり返すくらいの気持ちを持っていますから、次の投球で、もっと離れているコースを「ストライク」と。それで打者は怒って、ディミュロ審判を押したんです。そのときにはベンチからドッと彼の元へ押しかけてきました。私も二塁から、「これは大変なことになった」と思って最初は見ていたんですが、それがいけなかった。もっとすぐに、親身になってカバーリングしていたら、彼はアメリカへ帰らなかったのではないか、大変申し訳ないことをしたな、という気持ちです。
これから野球のW杯とか、いろんな国際大会が増えてきます。ストライクゾーンを統一する動きはありますけれども、「ゾーン」を完全に一致させるのは難しいことです。しかし、審判員の判定に従うかどうかの選手の意識の違い、そのあたりの認識が日本と他の国で最も違うところではないでしょうか。
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| Q:試合前に、水は飲まないんですか。
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A:水は飲みます。先ほども言いましたが、たとえ空調のある東京ドームでも大量
に汗をかきますから、水分を取らないと頭がボーッとなってしまいます。春先のナイトゲームのときは、たいへん寒いので、試合開始前になるべく水分を取らないようにしています。しかし、夏になると汗もかきますので、試合前でも水分を取っています。昔は、審判が試合中にトイレに行くのは「根性がなってないからだ」などと言われましたが、今はそういう時代でもないので、トイレに行ってもかまいません。ただし、試合進行を妨げることのないように配慮しています。
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| Q:いま4人制でローテーションを行っていますが、6人制だったらなかったと思われる誤審もあります。
6人制に戻る予定はないのですか。
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A:国際的に野球の審判は4人制で行われています。6人制に戻すことはないと思います。
そして、よく誤審が多い、と言われますが、どんな不満があろうが、審判の判定には従わざるを得ないと思ってプレーしてくれれば、この問題は起こらないはずなんですが…。
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| Q:選手が審判の眼をうまくだます方法はありますか?
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A:正直にやっていれば、自然にだまされる、ということになるかもしれません。フェアプレーでやっていることが、自然にその選手に対するアンパイアの信頼を生むことになるでしょうから。
ベースボールの基本精神はフェアプレーです。選手は自ら、「私はフェアプレーをします」と誓ってはじめて、ベースボールゲームに参加する資格を与えられるわけです。ジャッジに納得いかないことがあるかもしれません。しかし、そのジャッジに従う、それがフェアプレーの精神なのです。それでベースボールゲームが成り立っているのですから。
ぜひ人をだますとか言わないで、フェアプレーの精神でプレーをされるように願います
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